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低血糖対策
少し前に、栄養療法界隈では寝る前に
はちみつをスプーンひとさじ舐めるってのが流行ったんですよ。
今もやってるのかなあ?
やり方間違えていそうな人もいたしな~・・・
これ、理由は夜間低血糖を抑えるためです
通常血糖値を安定させるには食事なのですが
寝ている間は食事ができない
どうするかというと
コルチゾールが肝臓に働きかけて
糖新生をやって血糖値を安定させているわけですね
でも糖新生ができない体質⇒副腎疲労によってコルチゾールが作られない
と、夜間低血糖というものを起こします
通常は
寝ている間、糖新生ができないと糖の供給が無いために低血糖になる ↓ アドレナリンやコルチゾールなどの血糖値を上げるホルモンが一斉に分泌される ↓ 自律神経の交感神経が優位になる ↓ 寝汗、歯ぎしり、悪夢などの症状が起きる |
の図式です
症状は
・寝汗をかく ・悪夢を見る ・歯ぎしり食いしばり ・朝起きても疲れてる ・寝起きで頭痛がする ・夜中に何度もトイレに起きる ・夜中に何度も目が覚める 等々 |
無理やり血糖値を上げるので朝起きても疲れが取れない・・・とかそういう事が起きてきます
そこで登場するのがMCTオイルやはちみつというわけでして
MCTオイルはケトン体を作りやすくして糖新生を
はちみつはブドウ糖と果糖の働きで
低血糖症状を抑えてくれるわけです
虫歯にならない?
一方歯医者さん的には寝る前にはちみつ舐めて大丈夫?
と思うわけですが
結論からお答えすると
ほぼ大丈夫!
はちみつは果糖とブドウ糖で出来ておりそれって虫歯菌の餌にはあまりなりません
あまりであって全くじゃないので注意しなければいけないのですが
低血糖の方が心配
スプーンひとさじとかその程度なら大丈夫と思います。
それよりも心配なのは
低血糖状態で歯ぎしり食いしばりをしてしまう
これによって歯の表面、エナメル質にクラックが入りそこに虫歯菌が入っていきます
エナメル質の下は象牙質ってもので虫歯菌に弱いんですよ
交感神経優位になって口腔内が乾燥してしまう事
自浄作用や唾液の殺菌作用がなくなる方が心配
はちみつの虫歯予防効果
1はちみつは虫歯菌に対して抗菌作用もあります
GOX、ポリフェノール、ラクトパーオキシダーゼがはちみつに含まれていてこれらは虫歯菌に対して抵抗してくれます。
それこそ、プロポリスの歯磨き粉なんてのもありまして・・・
先日ワールドデンタルショーではその歯磨き粉も売っていました
はちみつとプロポリスでは成分が違いますが・・・💦
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2ちょっと難しい話になりますが
砂糖が不溶性グルカンというのを作って虫歯のもとになっていきます。
不溶性グルカンは歯にべったりとついてなかなか落ちないそこに虫歯菌が住み着いて虫歯になる
ところがはちみつにはその心配がない
*不溶性グルカンで検索してみてください
3それと虫歯の始まりである脱灰という作用を引き起こします
これは歯の表面が砂糖などのpHの低いものを食べて(食べ続けると)歯の表面が溶けて虫歯になりやすくなるというもの(pH以下でエナメル質の脱灰が始まりま)なんですが・・・
はちみつ(pHは3.5くらい)を摂っても脱灰しないそうです。
通常はpHの低い食べ物を食べても緩衝作用、再石灰化でエナメル質の表面は元に戻ってくれるのですがだらだら食いをしたり唾液の質が悪いと虫歯の原因になってきます
*だらだら食いで検索してみてください
4試験管レベルの研究ですがはちみつがエナメル質の再石灰化を行ってくれるそうです
リカルデントガムやアパガードと同じ効果です
蜂蜜は、スクロース(砂糖)よりもむし歯誘発性が低いと同時に予防効果もある
という事になりそうです
はちみつなら何でもいいわけではない
さて、じゃあ、はちみつなら何でもいいかって言うとそうではなく
ちゃんとした純粋なはちみつ!無添加、無濾過、無加熱のもの
これは夜間低血糖対策でも同じ
ちゃんとした純粋なはちみつ無添加、無濾過、無加熱のもの
そして新鮮なもの
さらになるべく地元に近いものを選んでください
何とか農園のはちみつだと農薬が混じることもあるので要注意
東京のはちみつの方が農薬が入ってなくていいかもしれないのです
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これは千葉大のはちみつです
千葉市若葉区の若松にも養蜂場がありますので
気になる方は同じように養蜂場を探してみてくださいね
結論としては
どういう蜂蜜かが大事であってはちみつなら何でもいいわけではありません
そして虫歯予防のためにはちみつを摂取するのではなく砂糖を摂るぐらいならこっちの方がいい
という考えでいてください