脚気とビタミンB1と鈴木梅太郎

2012.12.6のブログです。去年8月ごろに書いたブログの原点です。なのでかぶるところも多いのですが・・現代は糖質過多でビタミン、ミネラル不足の新型栄養失調に陥っています。タンパクさえも足りなくなっている状態でして・・・ビタミン、ミネラルは現代の人たちが求めた生活の結果かもしれません。ですから我々消費者が今の食べ物の何がいけないかを知って正しい食べ物を求めれば製造元もそれに応じてくれると思います。


鈴木梅太郎をご存知ですか?

今回は長いです。

途中で飽きないでください(笑)

鈴木梅太郎と聞いて知ってる方は少ないと思います。

世界で最初にビタミンB1を発見した方です。

残念ながら農学博士でありました。

いや、農学博士だったからこそビタミンBを発見できたのかもしれませんが。

理化学研究所の創設者でもあります。


脚気が大流行

明治から大正にかけて日本では脚気が大流行(伝染病ではないのに)していました。

原因不明の難病で重症になると脚気衝心で死に至るというもの。

当時は年に数万人死亡し、1950年ころまでは数千人単位で死亡していました。

伝染病扱いされたこともありました。

鈴木先生はニワトリに白米を食べさせると脚気に似た症状になることを

突き止め、糠と麦と玄米には脚気を予防して快復させる成分があること、

白米はいろいろな成分が欠乏していることを発見しました。

特に糠には人が生きていくうえで不可欠な色々な栄養素があるであろうと

予想し、これをオリザニンと命名しました。今でいうビタミンB1です。

1910年のことです。

しかし、当時の医学界はこれをバカにして認めていませんでした。

臨床応用されたのは約10年後です。


ビタミンじゃなくてオリザニンのはずだった・・・

鈴木先生の論文は残念ながら日本語のみでドイツ語に翻訳された際にも

大事な一文が抜けていたために世界では見向きもされませんでした。

数年後、オリザニンから結晶として抽出させたのがイギリスのフンクで

ビタミン”vitamine”(現在はvitamin)と名付けました。

しかし、このビタミンでノーベル賞を貰ったのは実用化させた

オランダのエイクマンとイギリスのホプキンスであったというややこしさ。

日本語では相手にされなかった時代ですし、北里柴三郎のように人種差別だったのかも

しれないけれど・・・

閑話休題・・・


白米の食べ過ぎは病気になる

つまり、糠のついていない白米の食べ過ぎは病気の元だと100年以上前に

わかっているのです。

100年以上、政府は病気の元である白米を国民に食べさせているのです。

実は食糧事情の悪化から1939年12月1日から「白米」禁止と7分つき米の強制

をすると脚気が減っていったそうです。

小麦も米も周りに栄養があるのです。

現在は潜在的ビタミンB1欠乏症である脚気予備軍の数が増加して来ています。

ビタミンB1の主な働きは糖質をエネルギーに変える事、不足すると外見的には肥満、

神経系では末梢神経や中枢神経に神経症状が出てきます。

神経炎はもちろんウェルニッケ・コルサコフ症候群といって簡単に言うと

ボケの原因になります。

危険なのは今の世の中はインスタント食品を中心とした食生活、

スナック菓子、ジュース類など他に栄養素のない炭水化物が

いっぱいあふれかえっていることです。

総じてビタミンB1はほとんど入っていません。

例えば、玄米にはビタミンB1が付いていますが玄米として食べてバランスの良い

食べ物になります。白米を食べた時点でビタミン不足になっています。

インスタント食品、お菓子類を極力減らすのはもちろんですが市場の食品には

砂糖があふれかえっています。砂糖は何の栄養分もないただの糖分の塊です。

砂糖を分解、エネルギーにするにはビタミンBが必用です。

ソース、ケチャップの1/3は砂糖です。カレーのルー、チャーハンの素、唐揚げの素、

インスタントみそ汁にも砂糖が使われています。ビタミンBは神経や神経伝達物質を

作るのにも必要なのですが糖分の分解で消費してしまうため必然的に

ビタミン不足になってしまいます。

このビタミン不足を食事のみで補うのは容易ではありません。


サプリメントの必要性

そこでサプリメントが必要になってきます。

さて、このサプリメントですがピンきりです。とっても安いものあります。

1か月分で150円とか・・・

実はビタミンBそのものはそんなに高くないです。

混ぜて、ポンと出すだけならば安く提供できます。

問題は体にいかに吸収させるかです。1粒中20mg入っていたとしても

翌日19mg吸収されずに出て行ったら意味がありません。

もう一つ。通常のサプリメントの○○mgとかっていうのは混ぜる時点の材料の量であって

完成品の量ではないっていう事。

完成品には1粒中1mgくらいしか入っていないかもしれません。

当院でお勧めしているビタミンBは完成した時点で1粒中30mg入っています。

当院のサプリメントを買えとは言いませんが信用できるものを選んでいただければ幸いです。

サプリメントの紹介

 

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