しょっぱいものを欲しがるには理由があります。

さてさて、内科の先生に怒られそうな話題、特に循環器系の先生には怒られるかもしれませんが

以前に書きましたが、人間は細胞内でナトリウムとカリウムのやり取りをして体を動かしています。
ですから塩を抜くと動けなくなるんです。
但し、何回も書くし書いていると思いますが塩と塩化ナトリウムは違います。
アメリカでは一日の塩分摂取量を5g以下にしたいそうですが日本でも追随して6g以下を推奨だとか?

無理です。

この塩分摂取には気候・風土、食習慣も併せて考えなければいけないと思います。
ネットで調べたり、自分の知識では限界があってなかなか文章が進まない時に出会った本が
こちらです。

その反対、減塩を推奨しているサイトのひとつに循環器病情報サービスというサイトがありますので比較してみてください。
その中でチェック項目があって一つでもあったら要注意らしいのですが・・・
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/treatment/low-salt.html

って当てはまらない人いるのか?という厳しい内容です。
3つ以上とかならね、まあ、わかるけどね。

さて、塩分摂取量の基準ですが世界的にみると6gってどうでしょう???

例えば炭鉱で働く方々が6gだったら倒れちゃいます。
あのシチリア島のガラス職人はパスタにこれでもかって位、塩を入れます。
(以前テレビで見た感じでは)
日本も気候風土的には高温多湿ですからたくさん汗をかくわけですね。
そうすると6gっていうのは無理だと思います。
同時に食習慣の問題もあります。
アメリカでは肉食中心でして、肉にはナトリウムが多く入っています。特に加工肉をたくさん食べていますし
ですのでそれほど塩化ナトリウムを摂らなくても大丈夫なんだそうです。
昔の日本人は野菜と魚の生活でした漬物とめざし、塩からなどで塩分補給していましたし
東北地方名物お茶うけに漬物ってのは塩分というよりはナトリウム、カリウム両方摂っていたんでしょうね。
アメリカ人の研究で東北地方の人に脳梗塞が多いっていうのも塩分摂りすぎだからという説がありますが大きなお世話です。
その代り少ない疾患もあるはずです。香川県は糖尿病が多い、その代り少ない病気があるはずです。
東北地方は寒いですから血圧を上げて血行をよくしないと寒くて生きていけない(大げさ?)というのもありますし、それこそ冬場は血圧など関係なくヒートショックの影響も大きいと思うんです。

さて、塩=高血圧となったのはいつからでしょう?
原因の一つはこの本に書いてあるアメリカの高血圧学者のメーネリーが行ったネズミの実験です。ネズミに6ヶ月間、毎日、通常の2倍にあたる20~30グラムもの食塩を与え、さらに飲み水にも1%の食塩を加えて飲ませたそうです。
人間でいえば、1日200グラムもの食塩を40年間にわたって食べさせた計算になります。
この結果、10匹のうち4匹が高血圧になったというのです。
という事は残り6匹は高血圧にならなかったという事ですよね。

塩は関係ないという結果になりそうですが何故か塩=高血圧になってしまいました。
高血圧に対して低血圧があります。

高血圧では血管に直接影響を及ぼしますから高すぎるのは困りますが、全身に血液=栄養を送る作業をしているわけですね?

低血圧の方よりの元気な人が多いと思いませんか?今では血圧の高い人の方が長生きだというデータも出ているわけですからむやみに減塩をしなくてもいいと思っているわけです。
ただし、今の食生活を顧みた場合ちょっと気を抜くと一日量で20g超える気がします。コンビニ弁当の塩分が平均6gとしてそれにサラダのドレッシング、スナック菓子などを加えたら下手したら25~30g程度摂っているのでは?とも思います。さすがに摂りすぎですよね。腎臓にはナトリウムを排泄する機能がありますが量は決まっていますから必要以上の塩分は摂らない方がいいですね。
ですので昭和30年代の間食も含めた食事内容というのが自分のおすすめなんですね。スナック菓子だってそんなになかったですし、甘い物といったら森永キャラメルか、森永ラムネ、明治チョコレート程度だったと思うんですね。それも毎日食べていなかったはず。しょっぱいものはベビースターとかっぱえびせん・・・
他にもありますがまあ、代表としてはそんな所でしょうか?

また塩、いわゆる塩化○○が足りないと胃酸が十分作られません。
その結果消化不良になって吸収ができずに栄養不足になる。その分を糖質で補おうとする。
ご飯のおかずとして物足りなくなるので甘い物でおかずにしようとする。
等々、悪いことも起きるわけです。
消化が悪いと栄養不足だけならまだいいのですが、アトピー含めたアレルギーの原因になってしまいます。腸内環境が悪くなっていきます。
ピロリ菌だって強酸性の胃液をしっかりが出ていれば殺菌してくれるはずなんです。
減塩すると肝機能も働きが悪くなります。甘い物でエレルギーを補おうとします。
それが白砂糖ならばカルシウムやリンが奪われていきます。
結果、ミネラルバランスが崩れていきます。

カリウムが多くなるといわゆるむくみ状態になっていきます。
血管壁もむくむ為に細くなり高血圧状態になります。
また糖は終末糖化産物(AGE)が産生されます。
これも高血圧の原因と思います。
また精製された糖(砂糖)を摂ることによって血糖値の急上昇→急降下
を戻す為に副腎皮質ホルモンが総動員されます。
その時に血圧も上昇します。

まあ、だからと言って塩分をガンガンとっていいという話にはならないのですが行きすぎた減塩にはちょっと違うんじゃないの?と思うのでした。

明日に続きます


あおい歯科クリニックはIAOMTのプロトコールに準じたアマルガム除去。
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