直近のセミナーは貧血、鉄サプリのお話です
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鉄不足だけではない貧血のお話ー4回目ー |
さて、前回の続きです。
この記事を書くのにあたって
興味深く読ませてもらったのが日経サイエンス2019-1月号
免疫の話や子宮内膜症の話も興味深かったのですけど、一番興味をわいたのは
『化石に見る祖先の食生活』
でした。表紙は『化石に見る祖先の食生活』ですけど、中身は歯が語る人類祖先の食生活・・・歯医者さんとしてはよなまくちゃね?
人類祖先の食生活って我々歯科医師(自分だけ?)が思っていたほど食事の内容は単純ではないようでして、歯の型だけでは語れないみたいです。
ゴリラが何を食べているか・・・歯の形からは固い繊維質のものを食べているようでしたが実際は甘くて肉厚の果実を好んだ・・・好きで食べていたのではなく限られた食べ物の中で食べていった・・・
猿人のパラントロプス族も歯の形的には辛いクルミなどを食べているために頑丈なあごに進化したと考えられていたけれども、歯についた細かい傷を見ると草木を食べていたらしいです。そこで偶然に見つけた果実は御馳走だったんでしょうね。
やっぱ、クルミは“げっ歯類”がカリカリ削って食べていたんでしょうね。ヒト属?は道具を使って割って食べていた・・・
因みに仙台のカラスは車にクルミを轢かせて食べているみたいでして・・・
食事は多様化していった・・・
アウストラロピテクス・アファレンシスの歯に比べてホモ・ハビリス、ホモエレクトスになると歯の微小摩耗痕が複雑になっていてより食事が多様化していったであろうとの事です。動物の死骸からはじまり狩りをするようにはなったものの成功率は低く、飢えと闘いながらやっぱり死骸を食べたり、食べられるものを食べていたんだと思います。肉にこだわっていたら絶滅していたでしょう。
ネアンデルタール人は?
ネアンデルタール人は生息域によって歯の微小摩耗痕のパターンが違っており、これは地域によって適応した食事をしていたという事です。ネアンデルタール人はホモ・サピエンスよりも脳も大きく、体も大きかったのになぜ絶滅したか・・・強過ぎたために環境適応できなかった、考え方が直線的過ぎた為とかいろいろいわれています。我々ホモサピエンスは弱いがために神にすがり、協力して生きてこられたらしいです。
肉食だったを否定するところはこのあたりにあります。
肉食を否定はしません・・・それどころか肯定しています。肉食のおかげで脳が発達して行ったというのは事実だと思いますから。だからといってその他の食事を否定するのは行きすぎだと思うんです。ましてや肉を食べろと言ってハムソー?(ハムソーセージの事ね)某先生はあれは肉じゃないとまで言っています。肉食するのはいいとして化学物質をふんだんに使ったものばかり食べていたらどうなるか?
それとパレオダイエット(原始人食)っていうのにも疑問を持っています。確かにハンバーガーやらホットドックやらを昔の人は食べていなかった、コーラもコーヒーも飲んでいなかった・・・
でもね、原始人も地域によって食事の内容は違っていたのですから・・・かなり変わってきたとはいえ現代でもアボリジニーにはアボリジニーの食事があるし、騎馬民族には騎馬民族の食事があるし、イヌイットにはイヌイットの食事があるわけです。
多様化していく食事の中で、農薬を使わない野菜、ホルモン剤を使わない肉、加工食品を極力とらないようにしていこうといったほうが理にかなっているような気がします。
農耕が始まって1万年というよりも・・・
火の使用は140万年前とか言われていますが本格的な火の使用が始まってからは数万年・・・この頃から肉も野菜も食事がより多様化していったでしょう。ですから多様化した食事の中で穀物を食べる量が多くなったのは1万年前という表現の方が正しいと思っています。そして糖質制限=肉食ではないという事です。
農耕のおかげ?それとも農耕のせい?
農耕のおかげで飢餓というものを避けることができ生活にゆとりができいろいろな職種が生まれ文明を作ることができました。同時に階級と争いができました。さて、どちらをとるかですよね?ギャートルズの最終回はまさにこんな感じでしたね?ブンメイなるものがやってきて農耕を教えるが、そこに土地をめぐる争いが起きて・・・こんなんだったら文明なんかいらないやってお話だったともいます。
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鉄不足だけではない貧血のお話ー4回目ー |
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切削量の少ない削らない虫歯治療(ドックベストセメント、カリソルブ)、点滴療法、水素吸引、プラセンタ、プロバイオティクス・サプリメント外来・栄養療法外来も行っています。
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