今回はラクトフェリンについて詳しく書こうと思っています
ひとつひとつを説明すると大変長くなりますので要点だけを書いていきますね。
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ラクトフェリンとは・・・
ミルク中に存在する鉄結合性のたんぱく質の事で1分子辺り2個の鉄分子と結合できる。血漿中のトランスフェリン、卵白の卵白の鉄結合タンパク質であるオボトランスフェリン(コンアルブミン)の仲間であるが免疫学的に区別される。「ラクト=乳」と「フェリン=鉄」・・・つまり鉄の乳という意味。ラクトフェリンの鉄イオンに対する親和性はこれらのタンパク質より100倍以上高い。つまり、ラクトフェリンは、生体内で鉄輸送タンパク質というよりも、鉄を捕捉し周囲の環境から取り除くことで、その機能を発揮する場合が多い。
最大の特徴は鉄の管理人
人間の体の中では細菌と鉄の奪い合いをやっています。なので不用意な鉄剤の服用は病気のリスクを上げてしまいます。血液のトランスフェリンという物質が鉄を捕って細菌に渡さないようにしているのですがラクトフェリンはその100倍以上の鉄の吸着能力があります。そして鉄を捕ったら他に渡さないんです。そうして細菌に鉄を渡さないようにして増殖を防いでいます。歯周病菌に対しても抑制的に働いていますから歯周病治療の一環のサプリメントとしては選択肢の一つとして有効だと思います。鉄が足りないよという命令がくるとラクトフェリンが鉄を手放してくれます。貧血対策にもラクトフェリンなわけです
ラクトフェリンの効能
1.殺菌・静菌作用
ラクトフェリンは細菌などの細胞膜に取り付き破壊してくれます。これが殺菌作用です。そして鉄を渡さないので細菌が成長しません。これが静菌作用です。風邪予防はもちろん、HIV,HCV、HBV、単純ヘルペス、ヒトサイトメガロウィルスやヒトT細胞白血球ウィルスの増殖を防いだり、原虫(トリパノソーマ)に対して効果生育を抑制します。
2.抗酸化作用
抗酸化作用としてラクトフェリンに取り込まれた鉄が触媒として働いて活性酸素の除去に役立っています。免疫系に対しても効果的ですからアトピーや花粉症、風邪の予防に役立っています。
3.免疫機能の調整
NK細胞に働きかけて機能を高めてくれます。
4.腸内細菌の調整
特にビフィズス菌の調整に役立っていますのでおなかの調子が悪いかな?と思った方は乳酸菌サプリもいいですがラクトフェリンを試してみるのもいいと思います。
その他、創傷治癒の促進、抗がん作用、脂質代謝改善作用、骨誘導活性つまり骨の新生と再生に役立っていますので骨粗鬆症の予防にも役立つと思われます。ここも歯周病予防にも役立ちますね
母乳が大事だよ
といっても世間一般で言う愛情がどうのこうのとかいうものではありません。
母乳は(特に初乳)は牛乳、粉ミルクに比べてラクトフェリンの量がはるかに多いんです。
初乳って素晴らしいですね。wikipediaより抜粋させてもらうと・・・
初乳は生理的異常乳であり、その後に分泌される乳汁とは組成が異なり、固形分、タンパク質、脂肪、灰分が多く、乳糖は少ない。特に抗体(IgGやIgA、IgM)や、IGFやEGF、NGFなどの成長因子が多く含まれることが特徴となる。また、初乳はその後の乳汁と比較して熱による凝固を起こしやすい。
との事。
wikipedia初乳
特にIgAとラクトフェリンが多く含まれているのが特徴ですかね?生まれたての赤ちゃんが病気にならないのはこのおかげ。
ラクトフェリン含有量は下記のとおりです
素晴らしきかな、初乳パワー!! 初乳がサプリで売り出されるわけですね。
粉ミルクも所詮は牛乳由来ですから、含有率低いはずです・・・
サプリメントで
ラクトフェリンは母乳や牛乳を含む牛のどの部位にも存在しているらしいですが牛乳否定派の私としてはサプリで摂ってもらうのが一番かな?と思っています。前述のとおり、あまり入っていません。そしてやっぱりサプリメント会社が出しているのが一番だと思います。
基本、牛乳由来なのでこれはすばらしい!というのはないのですけど、とりあえず紹介しておきます。
基本が牛乳由来ですからカゼインにアレルギーのある方など牛乳アレルギーの方は要注意です。本当に良いサプリは後日また紹介できると思います。
スーパーでも売っていますがヨーグルト形式ですので毎日飲むのはつらいかな?
アポラクトフェリン
最近ではラクトフェリンの強化型も出ているらしいです。ラクトフェリンから鉄を除去して体内の余分な鉄を吸着しやすくしたアポラクトフェリンというものです
アポラクトフェリンのすべてがわかる本
わかりやすく書いてあると思います。
アポラクトフェリンのサプリはこちら
EHアポラクト大学教授と共同開発!アポラクトフェリン/即吸収性タンパク質/健康食品/サプリメント/乳酸菌
ラクトフェリンを試してみる?
大人になってから病気になるのはラクトフェリンが減っていくせいだという説もありますし、
ビフィズス菌にも働きかけますのでお腹が張っている、お通じが悪いという方にも試してもらう価値はあると思います。
通常はそのまま飲むことが多いのですが歯肉にも直接作用させることを考えるとポリポリ咬むのがお勧めです。ただ今在庫がないので写真が撮れませんでした(ToT)
注文予約販売になっていますのでご興味ある方はご連絡ください。
あおい歯科クリニックはIAOMTのプロトコールに準じたアマルガム除去。
切削量の少ない削らない虫歯治療、プロバイオティクス・サプリメント外来・栄養療法外来も行っています。
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