カンジダの陰にピロリあり

先日、点滴療法研究会のセミナーに参加してきました。

柳澤先生のコミュニケーション術と溝口先生の口腔内と全身疾患についてでした。
柳澤先生のお話は質問事項に答えていくとその人のタイプが4つに分かれるので
その人に合わせて話を進めていくと診療がスムーズにいきますよという内容でした。
溝口先生のお話ではピロリの話が出てきてカンジダの話が出てきて・・・
いずれピロリについて書かなくちゃいけないとは思っていましたので思い切って書いちゃいましょう。
そのなかでもカンジダ除菌・・・コントロールといった方が良いでしょう。
常在菌ですから空っぽにはしない方がいいと思います。
その為にも抗真菌剤は使わない方が良いと思います。
あの胃癌の原因となるピロリ菌・・・ちょっとお勉強してみましょうか?
通常、胃の中は胃酸のために強酸性となっているので、普通の細菌は死んでしま
います。
でもピロリ菌はウレアーゼという酵素を出して胃液中の尿素をアルカリ性のアンモニアに変換させて自分の周囲だけは酸性を弱くして生きています。
厄介なのがピロリ菌はべん毛(しっぽのようなもの))を持っているんです。それも4~5本。前進、後退もお手の物。この鞭毛で胃内の強力な酸から逃れるためにあちこち移動できるんです。
そんな細菌に対して人間の防護反応は起きないのか?
ピロリは粘膜に潜んでいるために白血球が直接攻撃することがなかなかできません。
う~~ん・・・困った。
胃液が弱ければタンパク質の吸収が出来ない、亜鉛、鉄、ビタミンB12の吸収もできない。
そもそも食べたものをしっかりドロドロの状態にできない。
そうすると腸管から栄養の吸収ができない。腸管の炎症が起きる・・・
リーキーガット症候群への片道切符みたいな状態です。


ピロリ菌

ピロリが引き起こす疾患としては
・萎縮性胃炎
・胃潰瘍十二指腸潰瘍、胃過形成性ポリープ、胃MALT(マルト)リンパ腫
・胃がん
・胸焼け様症状

があります。
前述のとおり、胃酸が弱く栄養吸収がままならないため鉄欠乏性貧血による様々な症状、B12不足による様々な症状、リーキーガット症候群による様々な症状が起こってきます。
この辺りは別個に調べてくださいね。
さてさてそんなピロリ菌
どこからやってくるの?
ズバリ外からやってきて口の中で育ってその後胃に落ちてきます。
口の中のどこに?
カンジダ菌に守られるように潜んでいます。
なので歯周病がなかなか治らない人、カンジダ検査をして引っかかった人は要注意です。
同時に医科と歯科が協力して退治していかないと再発しちゃうんです。
医科の先生は胃のピロリ除菌、歯科の先生は口の中のピロリ除菌(口腔カンジダ対策)
これが大事。
これが除菌成功率をあげるコツ
これが再発させないコツ

但し、今の歯科の保険制度ではもしかしたら再発率をアップさせるだけかもしれません。
この話はいずれまたやっていきますね。
歯科的栄養療法としては歯の掃除をしっかりやっていった後
自宅にて高濃度次亜塩素酸水の利用、オリーブ葉の利用、ラクトフェリンの利用
乳酸菌タブレットの使用が考えられます。
次亜塩素水でうがいした後歯磨きをしてプラークの除去、オリーブ葉でさらにうがい、
ラクトフェリン、乳酸菌を舐めていく・・・
という過程でけっこう菌の交代と善玉菌の定着が測れるのではないかと考えています。
ラクトフェリンはカンジダ君を抑えてくれる役割もあります。
ラクトフェリン入りの歯磨き粉も売っているんですね。

使ったことはありませんので責任は持てませんが・・・

海外ではポピュラーになりつつあると溝口先生が話していましたが・・・

使ったことないからわからないけど(^_^;)
口の中がきれいになれば全身がきれいになっていく。
口と胃と腸管は繋がっているんだ。
医科歯科連携をしっかりやっていきましょう!!

などと書いていたらこちらがヘリコバクター学会というものでしてピロリについての小冊子みたいな感じで存在していました。ご参考までにどうぞ
http://www.jshr.jp/pdf/info/topics/jshr_pylori01.pdf
そうそう、高濃度次亜塩素酸水は良いものと役立たずのものがありますので気を付けてくださいね


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